中絶後の月経

人工妊娠中絶は、医学的にはそれほど難しい施術が行われるわけではない、と言われてはいます。

しかし、中絶することは女性にとって、大きな恐怖の対象であることは当然ですし、同時に中絶の後遺症についても様々取りざたされることは多いので

中絶後の生活に不安を抱く女性も、決して少なくはありません。

中でも、中絶後の月経がどうなるのか……ということについては、中絶の後遺症の筆頭に、よく「不妊」が挙げられることもあり

不安を感じる女性が多いことと思います。そこで今回は、中絶後の月経について、まとめました。

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人工妊娠中絶の手術後、いつ生理が再開するのか?

ということについては、まず、「個人差があるので一概には言えない」ことを理解しておいていただきたいと思います。

もちろん、平均的にいつ頃が多い、というのはあります。医療機関やクリニックなどで、中絶時に「これくらいで再開しますよ」とご案内をいただく場合もあります。

しかし、その時期はあくまでも、「これくらいに再開することが多いですよ」というだけで

あなたが必ずしもそれに当てはまるわけではありませんので、セオリーどおりにことが運ばなくても、必要以上に不安には思わないでくださいね。

中絶手術後、すぐに月経が再開しないといって不安を漏らす方がいらっしゃいますが、「すぐに再開」することはもちろんありません。

月経の再開時期は、初期中絶の場合は30~50日。中期中絶の場合には、もっと遅く、2ヶ月以上が経過してから再開することもよくあります。

これは、体内のホルモンバランスが中絶までにどれほど「出産・育児寄り」になっているか、ということによって左右されるものです。

つまり、妊娠前のホルモンバランスに戻るまで、どれくらいの時間がかかるのか、ということに懸かっています。

しつこいようですが個人差がありますので、不安になりすぎないようにしてくださいね。

また、一度は月経があったのに、次が思ったように来ない……という方もいらっしゃいます。

妊娠・中絶前の自分の生理周期を参考に、「そろそろ来るはず……」と思っているのに全くその予兆がない、というタイプです。

実は、人工妊娠中絶の直後は精神的にもストレスがかかりやすく、ホルモンバランスの面でも安定しているわけではありません。

つまり、きわめて月経不順が起こりやすい状態なのです。自分の身体がそのような不安定な状態なのだ、ということは理解しておきましょう。

さて、ところで、月経が来ないということについて、どうして皆さんそれほど不安になるのでしょうか?

それは、冒頭に挙げましたような「人工妊娠中絶によって不妊になるのではないか」という、中絶の後遺症に関連したものとは別に、次のような理由があります。

「中絶して、月経が来る前に、次の妊娠をしてしまったのではないだろうか……」

この不安、実は、中絶直後には、不妊の不安よりもずっとずっと大きなものです。

産めないから、中絶する結果になったのに、またすぐに妊娠してしまったらどうしよう……。実は、インターネット上でも、そのような相談を多く見かけます。

女性は中絶を境目に、パートナーを失うことも多いですが、そうでなかった場合は、別の不安を抱えて中絶後の月経を待たなくてはならないかもしれません。

中絶をした女性であっても、排卵にあわせたタイミングで性交渉があれば、再び妊娠する可能性があるのです。

中絶後の月経は30~50日と言われてはいますが、そのうちのどこで排卵となるかは、本人の女性でさえもわかりません。

中絶後の不安定なホルモンバランスでは、基礎体温も、排卵日を推測する役には立ちません。

そのような状態であるにも関わらず、パートナーの求めに応じて性交渉を持ってしまったりすると、月経の再開がいつになるのか、とても気になりますね。

予定の30~50日を過ぎても再開しない場合は、もしかしてまた妊娠してしまったのではないか……と、強い不安が女性を襲うことになります。

強い不安は、精神のバランスを崩させ、ますます月経が遅れてしまう原因になるかも知れません。

もちろん、個人差によって月経の再開が遅れる場合もあるでしょう。しかし、月経の再開前に不用意な性交渉があった場合には、妊娠の可能性は否定できません。

特に、出産後にも言われることですが、中絶後、胎盤が子宮の外に出た後だと、子宮内部が大変きれいな状態になっていますので、受精卵が着床しやすい……

つまり、妊娠しやすい、といった説もあるのです。

こうした可能性もあるため、予定されていた30~50日を過ぎても月経が再開しない場合には中絶手術を行ったクリニックを訪れ、一度診察を受けてみることをお勧め致します。

もちろん、性交渉が原因ではなく、何らかの理由や個人差によって月経の再開が遅れている場合にも、適切な処置や、アドバイスを受けることができますよ。

中絶後もパートナーがおり、性交渉の可能性があるのならば、低容量ピルの使用を検討してみてはいかがでしょうか。

ピル自体は、服用終了後に妊娠を妨げるものではありませんので、推奨することのできる対策のひとつです。

男性の中には、中絶を要求しておいて、その直後の性交渉で避妊を怠る人も残念ながら少なくありません。

それでいて月経まで大きな不安とストレスを抱えるのは女性だけです。

結局、自分の身は自分で守るしかない、という一面も。中絶を切っ掛けに、避妊のこと、それから長い目で見て

パートナーが本当にあなたのことを大切にしてくれているのか……ということも含め、よくよく考えていかれると良いですね。

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