事前に知っておきたい中絶手術の事

中絶手術は妊娠初期と妊娠中期で異なります。

 

 

妊娠22週以降の中絶手術は母体保護法によって禁止されているので行う事は出来ません。

 

 

妊娠初期の中絶手術

 

 

妊娠初期で行える中絶手術は「掻把法(ソウハと読みます)」と「吸引法」の2種類の方法があります。
「掻把法」は拡張器具を使って子宮口を広げ、そこから鉗子(ハサミのようなつまむ器具)を使い子宮内容物をつまみ出します。

 

 

残った子宮内容物をスプーン状の器具を使って掻きだすという方法です。現在の日本ではこの「掻把法」が中絶手術の主流となっています。

 

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妊娠初期のもう一つの方法は「吸引法」です。「吸引法」は金属のチューブを子宮口に挿入し、吸引器を使って子宮内容物を吸引します。

 

 

吸引器には手動で行う注射器状の物と電動の吸引機械がありますが、現在はほとんどが電動の吸引機械です。

 

 

初期妊娠の中でも8週目くらいまでであればこの「吸引法」を行う事が出来ます。

 

 

この方法では同じ金属のチューブを使うので感染症の防止のための消毒や滅菌に時間がかかります。

 

 

そのため一日に2件程しか手術を受けられない事と、吸引器がある病院自体がそれほど多くない事から予約を取りずらいという特性があります。

 

 

掻把法と吸引法の比較

掻把法 吸引法
特徴 胎児鉗子と呼ばれるハサミのような器具で子宮内容物を引き出し、キュレットと呼ばれるスプーン状の器具で更に残った内容物を手探りで取り出す。この器具が入れるほどの大きさ(薬指一本分)くらまで子宮口を広げる必要があるためラミナリア桿と呼ばれる棒で子宮口を拡張する 先の細いチューブを子宮口から挿入し子宮の内容物を吸引する。チューブ自体は太くないため前処置としての子宮拡張は行わずに実施する事が多い。WHO(世界保健機構)でも推奨されている安全な初期妊娠の中絶sy
手術時間 10~15分 10~15分
手術時期 妊娠12週頃まで(病院によって多少異なります) 妊娠10週頃まで(病院によって多少異なります)
痛み 麻酔をするため術中の痛みは特に無し 麻酔をするため術中の痛みは特に無し

 

それぞれの詳細な方法はこちらのリンクをご確認下さい。
掻把法の詳しい説明

吸引法の詳しい説明

 

 

どちらの中絶手術が良いのか

 

 

熟練した医師ではどちらの方法でも安全と言われています。しかしWHO(世界保健機構)では以下の様に「吸引法」を推奨しています。

 

 

過去25年間の臨床試験により、第一トリメスターの不全流産および誘発流産のどちらでも、真空吸引が最も安全な手法であることが確認された

 

引用:中絶の合併症-予防と治療のための技術管理ガイドラインより

 

 

「吸引法」には電動の吸引機械が必要になるため、置いていない病院では受ける事が出来ません。

 

 

「掻把法」はその術式の特性から子宮内を傷つけてしまう可能性が少なからずあるため受ける事が出来るのであれば「吸引法」の方がより安全だと言えます。

 

 

妊娠中期の中絶手術

 

 

妊娠中期の中絶手術では胎児が大きくなっているために「掻把法」や「吸引法」で取り出す事が出来ません。

 

 

そのため人工的に出産させる手術を行う事になります。初期妊娠と異なり入院が必要になります。

 

 

妊娠中期の中絶手術はそのリスクの高さから行っていない病院も多くあります。

 

 

手術の方法としてはラミナリアと呼ばれる海藻で出来た長さ5cmほどの棒(水分を吸収し子宮の中で膨らみます)で子宮口を広げます。

 

 

入院してから徐々にその数を増やしていき回数を分けて最終的には数十本を入れる事もあります。通常子宮口はこのラミナリアは1本も入らない大きさです。

 

 

そこに無理やり挿入する形になるので鈍い痛みがあります。

 

 

子宮口が十分な大きさに広がったら分娩室に移動し「陣痛促進剤」を使って人工的に陣痛を起こさせ出産します。

 

 

この手術は出産するための筋肉を麻痺させる事が出来ないため、麻酔も行いません。

 

 

そのため出産時には痛みもありますし、出血もします。出産後は点滴から麻酔を流し込み、残った内容物を「掻把法」の要領で取り出します。

 

 

詳細な方法はこちらのリンクをご確認下さい。

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