妊娠中期の手術法

 

妊娠中期の手術は胎児が大きくなっているために分娩と近い形で摘出、つまり強制的に出産させる方法をとります。

 

 

この時期には子宮口は小さく妊娠中期の胎児が通れる大きさではないので子宮口拡張を行います。

 

 

その上で陣痛を誘発する薬(プロスタグランジン製剤)を使って強制的に出産をさせる方法を取ります。通常の分娩と同じように2泊3日以上の入院が必要になります。

 

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使用する機器

 

 

・ラミナリア桿

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水分を含むと膨らむ性質のある海藻ので出来た棒です。太さは3mmから5mmですが、水分を含むと9~15mmになります。
この棒を子宮口に挿入し、水分を含ませて子宮口を拡大します。このラミナリア桿は妊娠初期で行われる掻把法でも使われます。

 

 

・陣痛促進剤

106-1
人間に陣痛を誘発する2つのホルモンがあります。一つはオキシトシンというホルモンでもう一つはプロスタグランジンです。

 

 

このホルモンを人工的に生成したものが陣痛促進剤であり膣の中に投与されます。投与後しばらくすると陣痛が始まります。

 

 

手術の方法

106-2
まず妊娠中期の中絶手術は麻酔は使いません。

 

 

その理由としては通常の分娩と同じように子宮を収縮させる必要があるのですが麻酔を行うと子宮が弛緩、つまり力が入らないために収縮せず分娩が出来ないからです。

 

 

そのため意識も痛みも感じる状態での手術になります。

 

 

妊娠中期の子宮口は小さく胎児を分娩するには狭すぎるために子宮の拡張をおこないます。

 

 

妊娠初期でも同じように子宮の拡張を行うためにラミナリア桿を使いますが

 

 

妊娠中期はこのラミナリアを始めに5本から7本程度挿入し、数時間後さらに倍の10本から15本程挿入し子宮口を広げます。

 

 

(使うラミナリア桿の太さや膨らむ大きさによって何本になるかは変わりますが、子宮口が5cm程度に広がるように拡張します)この時に痛みが発生します。

 

 

これを入院1日目に行います。最後のラミナリア桿を入れたら翌日の手術が終わるまで飲み食いは禁止となります。

 

 

翌日に子宮口の大きさを確認し手術可能な大きさになっていたら陣痛室に移動します。

 

 

ここで膣の中に陣痛促進剤を入れて陣痛が来るのを待ちます。しばらくすると陣痛が始まり鈍い生理痛のような痛みが起こります。

 

 

その後分娩室に移動し胎児を摘出します。摘出後に点滴で痛み止めや眠剤を投入し子宮に残った内容物を取り出します。

 

 

手術の時間

 

 

最低2泊3日(子宮口が開かなかったり、術中のトラブルなどが起こるとこれよりも長くなります)

 

 

【内訳】
前処置 1日【1泊】
手術当日 1日【1泊】
手術後 1日

 

 

妊娠中期の手術後

 

 

手術が終わった後は次回の検診の日程を決めて退院となります。
基本的に通常と同じように生活が出来るようになりますが2、3日は安静にする方が良いでしょう。

 

 

4週間ほどは胎盤が剥がれた際の子宮内容物が生理以上に出るようになります。

 

 

また感染症の防止用の薬や子宮を元の大きさに戻す薬も処方されるので医師の指示通りに服用するようにします。

 

 

妊娠中期の手術の現状

 

 

日本では陣痛促進剤を使った出産を行いますが、海外では拡張除去術(D&E)と呼ばれる外科手術を行うか、中絶薬を使った処置を行います。

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