柴胡加竜骨牡蛎湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう)

気持ちの高ぶりを抑えて、心と体を落ち着かせる漢方薬です。炎症を抑える作用のある「柴胡」「黄芩」をはじめ、気を落ち着かせる「竜骨」「牡蛎」病因を発散させる「桂枝」、吐き気やのどがつかえるような症状に効く「半夏」など、計11種類の生薬で構成されています。

柴胡加竜骨牡蛎湯の配合生薬

生姜(しょうきょう)茯苓(ぶくりょう)大棗(だいそう)半夏(はんげ)柴胡(さいこ)竜骨(りゅうこつ)牡蛎(ぼれい)桂枝(けいし)黄芩(おうごん)大黄(だいおう)人参(にんじん)

柴胡加竜骨牡蛎湯の効能一覧

高血圧や動脈硬化、精神面がかかわる疾患全般に効果があります。また、性的機能の低下などにも用います。

柴胡加竜骨牡蛎湯に適応する体質

体力が中くらいで、肋骨下部に張りがあり、のぼせやすい人に向きます。

柴胡加竜骨牡蛎湯の副作用や注意点

胃腸の弱い方は避けた方がよいです。ほとんど副作用はありませんが、稀に服用時にむかついたり、食欲がなくなる場合があります。

加味逍遙散 (かみしょうようさん)

血液循環をよくしてホルモンのバランスを整える漢方薬です。血流をよくして体をあたためる「生姜」、上半身の熱をさます「牡丹皮」、痛みをやわらげる「薄荷」「芍薬」、無駄な水分を取り除く「当帰」、滋養作用をもつ「茯苓」などで構成されています。

加味逍遙散の配合生薬

生姜(しょうきょう)茯苓(ぶくりょう)薄荷(はっか)甘草(かんぞう)柴胡(さいこ)山梔子(さんしし)蒼朮(そうじゅつ)芍薬(しゃくやく)当帰(とうき)牡丹皮(ぼたんぴ)

加味逍遙散の効能一覧

生理不順や生理痛、頭痛、倦怠感、不眠、アレルギー性の諸症状などに適します。イライラや不安からの肌荒れやにきびに効果がある他、下半身の症状(膀胱炎、インポテンツなど)にも適応します。また、大きな手術後の不安感を抑えるのにも用いられることもあります。

加味逍遙散に適応する体質

比較的体力がなく虚弱で疲れやすい人に向きます。

加味逍遙散の副作用や注意点

配合生薬の牡丹皮が、妊婦によくない影響を及ぼす可能性があります。大量でなければまず心配ありませんが、妊娠中の服用については医師とよく相談してください。

また、配合生薬に「甘草」が含まれているので、大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。

小柴胡湯 (しょうさいことう)

最もよく処方される漢方薬のひとつで肝臓に関する症状によい漢方薬です。主薬の「柴胡」をはじめ、下記の7種類の生薬からなります。「柴胡」と「黄芩」の組み合わせにより、炎症をしずめる効果が高まります。「半夏」は、胸のつかえ感や吐き気をおさえる生薬です。そのほか、滋養作用のある「人参」、炎症や痛みを緩らげる「甘草」などが配合されています。

小柴胡湯の配合生薬

生姜(しょうきょう)大棗(だいそう)半夏(はんげ)甘草(かんぞう)柴胡(さいこ)黄芩(おうごん)人参(にんじん)

小柴胡湯の効能一覧

肝炎や胃炎、吐き気、食欲不振、少しこじれたカゼなどに適しています。 気を落ち着かせる性質を持っているので、精神面が関わる疾患にも用いられます。また、喘息などのアレルギーや免疫系がかかわる病気にも処方されます。

小柴胡湯に適応する体質

体力が中くらいで、のぼせやすく、肋骨下部に張りを感じる人に向きます。

小柴胡湯の副作用や注意点

甘草が含まれているため大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。とくに、服用期間が長くなるときは注意が必要です。