大黄牡丹皮湯 (だいおうぼたんぴとう)

女性の月経トラブル、便秘に効果がある漢方薬です。「大黄」「芒硝」は漢方の代表的な緩下薬で、お腹が自然に緩くなる効果があります。その他、血行をよくする「牡丹皮」「桃仁」、炎症をとり体中の悪いものの排出を助ける作用がある「冬瓜子」で構成されています。

大黄牡丹皮湯の配合生薬

大黄(だいおう)冬瓜子(とうがし)桃仁(とうにん)牡丹皮(ぼたんぴ)芒硝(ぼうしょう)

大黄牡丹皮湯の効能一覧

女性の生理不順、重い生理、下腹部痛、便秘、痔などに適応します。また上記の症状にともなう子宮や尿路の病気にも用いられます。

大黄牡丹皮湯に適応する体質

冷え性ではなく、体力のある人。便秘しがちな人。

大黄牡丹皮湯の副作用や注意点

配合生薬の桃仁や牡丹皮、大黄により、妊婦によくない影響を及ぼす可能性があります。大量に服用しなければ、まず心配ありませんが、妊娠中の服用については医師とよく相談してください。

八味地黄丸 (はちみじおうがん)

腎機能低下や糖尿病など体の弱った機能を補う漢方薬です。貧血症状を改善する主薬の「地黄」をはじめ、その「地黄」の効果を高める「山茱萸」「山薬」、水分循環をよくする「沢瀉」、血行を改善する「牡丹皮」など8種類の生薬で構成されています。

八味地黄丸の配合生薬

茯苓(ぶくりょう)山茱萸(さんしゅゆ)桂枝(けいし)山薬(さんやく)地黄(じおう)沢瀉(たくしゃ)附子(ぶし)牡丹皮(ぼたんぴ)

八味地黄丸の効能一覧

腰の痛みやしびれ、夜間頻尿、性機能低下、湿疹などに用います。また、上記症状を伴なう前立腺肥大症や糖尿病にも適応します。

八味地黄丸に適応する体質

体力が低下していて、顔色が悪く、冷えを伴う場合に用います。下腹部に 力が入らなくなった場合も使用目安のひとつです。

八味地黄丸の副作用や注意点

体力があり、のぼせやすい人や胃腸の弱い人には向きません。ほとんど副作用はありませんが、稀に服用時にむかついたり、食欲がなくなる場合があります。

防風通聖散 (ぼうふうつうしょうさん)

高血圧に伴なう諸症状に用いる漢方薬です。「防風」や「麻黄」など病因を発散して治す発散性の生薬を中心に、熱や炎症をさますもの、便通をよくするもの、無駄な水分を取り去るもの、あるいは血流をよくする生薬などが色々と配合されています。

防風通聖散の配合生薬

桔梗(ききょう)生姜(しょうきょう)白朮(びゃくじゅつ)薄荷(はっか)麻黄(まおう)甘草(かんぞう)山梔子(さんしし)防風(ぼうふう)連翹(れんぎょう)黄芩(おうごん)滑石(かっせき)荊芥(けいがい)芍薬(しゃくやく)石膏(せっこう)大黄(だいおう)当帰(とうき)川芎(せんきゅう)芒硝(ぼうしょう)

防風通聖散の効能一覧

動悸、肩こり、のぼせなどの症状、他に便秘、尿量減少、肥満、むくみなどの解消に用います。最近では、痛風の治療に用いられることが多くなっています。

防風通聖散に適応する体質

高血圧の傾向があり、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人に向きます。

防風通聖散の副作用や注意点

「麻黄」には、心臓や血管に負担をかけるエフェドリン類が含まれます。そのため、高血圧や心臓病など、循環器系に病気のある人は慎重に用いる必要があります。

また、配合生薬に「甘草」が含まれているので、大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。

大柴胡湯 (だいさいことう)

体の熱や炎症をとって痛みを和らげる漢方薬です。炎症をしずめる効果のある主薬の「柴胡」をはじめ、胸のつかえ感や吐き気をおさえる「半夏」「枳実」、痛みをとる「芍薬」、便通がよくなる「大黄」など様々な生薬で構成されています。

大柴胡湯の配合生薬

生姜(しょうきょう)枳実(きじつ)大棗(だいそう)半夏(はんげ)柴胡(さいこ)黄芩(おうごん)芍薬(しゃくやく)大黄(だいおう)

大柴胡湯の効能一覧

肝臓や胆のうの病気、胃腸の病気、便秘や痔、頭痛、肩こり、痛風、のどの痛み、めまい、耳鳴りなどに適応します。肥満の解消にもよいとされます。

大柴胡湯に適応する体質

体力のある人で便秘がち、鳩尾から肋骨下部が強く張っている人に向く処方です。比較的、高血圧の人に向きます。

大柴胡湯の副作用や注意点

滅多に重い副作用はありませんが、間質性肺炎と肝障害が報告されています。
ただ、これは長期間服用した場合で用法・用量を守れば、問題ありません。