五苓散 (ごれいさん)

利尿作用をもつ代表的な漢方薬です。水分循環を改善し、無駄な水分を取り除きます。主薬の「猪苓」をはじめ、利尿作用のある五つの生薬で構成されているので「五苓散」の名がついたようです。

五苓散の配合生薬

茯苓(ぶくりょう)蒼朮(そうじゅつ)桂枝(けいし)沢瀉(たくしゃ)猪苓(ちょれい)

五苓散の効能一覧

吐き気や嘔吐、下痢、むくみ(浮腫)、めまい、頭痛などに適応します。

五苓散に適応する体質

体質にそれほど関係なく作用します。口が渇き、尿量が少ないことを目安に使用するとよいです。

五苓散の副作用や注意点

ほとんど、副作用はありません。人によっては、服用時にむかついたり、食欲がなくなる場合があります。

牛車腎気丸 (ごしゃじんきがん)

体力をつけ、水分の循環をよくする漢方薬です。配合されている生薬は10種類で、貧血の症状を改善する「地黄」や、その「地黄」の効果を高める「山茱萸」や「山薬」。その他、水分や血液の循環を良くする生薬がふくまれています。

牛車腎気丸の配合生薬

茯苓(ぶくりょう)山茱萸(さんしゅゆ)牛膝(ごしつ)山薬(さんやく)地黄(じおう)沢瀉(たくしゃ)附子(ぶし)牡丹皮(ぼたんぴ)車前子(しゃぜんし)

牛車腎気丸の効能一覧

足腰の冷えや痛み、多尿、尿量減少などの下半身のトラブル。また、上記のような症状をともなう前立腺肥大症や糖尿病に用いられます。

牛車腎気丸に適応する体質

体力が低下していて、顔色が悪く、冷えを伴う場合に用います。下腹部に力が入らなくなった場合も使用目安のひとつです。

牛車腎気丸の副作用や注意点

体力があり、のぼせやすい人や胃腸の弱い人には向きません。ほとんど副作用はありませんが、稀に服用時にむかついたり、食欲がなくなる場合があります。

八味地黄丸 (はちみじおうがん)

腎機能低下や糖尿病など体の弱った機能を補う漢方薬です。貧血症状を改善する主薬の「地黄」をはじめ、その「地黄」の効果を高める「山茱萸」「山薬」、水分循環をよくする「沢瀉」、血行を改善する「牡丹皮」など8種類の生薬で構成されています。

八味地黄丸の配合生薬

茯苓(ぶくりょう)山茱萸(さんしゅゆ)桂枝(けいし)山薬(さんやく)地黄(じおう)沢瀉(たくしゃ)附子(ぶし)牡丹皮(ぼたんぴ)

八味地黄丸の効能一覧

腰の痛みやしびれ、夜間頻尿、性機能低下、湿疹などに用います。また、上記症状を伴なう前立腺肥大症や糖尿病にも適応します。

八味地黄丸に適応する体質

体力が低下していて、顔色が悪く、冷えを伴う場合に用います。下腹部に 力が入らなくなった場合も使用目安のひとつです。

八味地黄丸の副作用や注意点

体力があり、のぼせやすい人や胃腸の弱い人には向きません。ほとんど副作用はありませんが、稀に服用時にむかついたり、食欲がなくなる場合があります。

白虎湯 (びゃっことう)

体の熱を覚まし、体中の痒みを鎮める漢方薬です。主薬の「石膏」は、硫酸カルシウムを主成分とする天然の石で、熱や炎症を引く強い作用があるといわれます。また、「知母」「粳米」にも熱を覚ます働きがあり、これに緩和作用のある「甘草」が配合されています。

白虎湯の配合生薬

知母(ちも)甘草(かんぞう)石膏(せっこう)粳米(こうべい)

白虎湯の効能一覧

体が熱いときや手足の発赤、痒み(アトピーなど)、異常にのどが渇く、多尿、またそのような症状を伴なう糖尿病に用います。

白虎湯に適応する体質

比較的体力のある人に向く処方です。

白虎湯の副作用や注意点

配合生薬に甘草が含まれているので、大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります(偽アルドステロン症と呼ばれる症状です)